「道路緊急ダイヤル#9910 」
2月の和名は如月(きさらぎ)。由来は、厳しい寒さに備えて重ね着をする季節なので「衣更着(きさらぎ)」、次第に春の陽気が来る「気更来(きさらぎ)」、春に向けて草木が更に生えてくる「生更木(きさらぎ)」の3つの説があります。
確かに2月は1年で最も寒い季節ですが、同時に春の便りが届き始める季節でもあります。
梅の開花。空や雲の色。うぐいすの笹鳴き。風や空気の香り。
春を感じるには一番よい季節かもしれませんね。
東風(こち)吹かば 匂ひおこせよ梅の花 主(あるじ)なしとて春な忘れそ 菅原道真
「道路緊急ダイヤル#9910 」
以前より本誌で「高速道路走行中の防災関連情報」をお届けしておりますが、今回は「高速道路上での車両トラブル、落下物の対応」について特集いたします。
高速道路では、一般道と比べて速度を上げて走行することが多いため、車両トラブルが起きると、周囲の車両を巻き込んだ大規模な事故が発生する可能性があります。車両が事故・故障によって本線上で走行不能になった際の基本的な対処法について、高速道路の管理会社は次のように呼びかけています。
●まず後続車に知らせてください。
①ハザードランプを点灯 ②発炎筒を着火 ③三角停止板などを設置
●安全な場所へ避難。運転者・同乗者も全員、自車より後方のガードレールなどの防護柵より外側の
安全な場所へすみやかに避難をしてください。
●交通管制室に通報。関係車両が到着するまで自分で修理などは行わないようにしてください。
そこで「ガソリンカードの使い方とセルフスタンドでの給油方法」について説明いたします。
通報の方法
●高速道路上に一定間隔で設置されている非常電話を用いる方法
●道路緊急ダイヤル#9910にダイヤルする方法
#9910は全国共通で携帯電話からもダイヤル可能です。高速道路・国土交通省が管理する国道はすべて対象となり、24時間体制で通報が受け付けられています。
通報時に伝えるべき情報
●車両の故障の場合 : ①発生場所 ②故障内容 ③名前 ④車種 ⑤ナンバー ⑥停止場所
●事故の場合 : ①発生場所 ②けが人の有無 ③事故の内容 ④名前 ⑤車種 ⑥ナンバー ⑦停止場所
●落下物の場合 : ①発生場所 ②落下物の種類 ③落下している車線
高速道路では落下物に注意!
高速道路上で起きるトラブルのなかには、道路上の落下物と衝突して起きる事故もあります。
落下物が発生する要因として挙げられるのは「積荷の不十分な固定」です。出発前はもちろん、長距離を移動する際はロープの緩みなど、サービスエリア・パーキングエリアで再確認をする必要があります。
落下物事故を避けるには
一般的な安全運転を心がけることが重要です。
●制限速度を守り、スピードは控えめに
●運転に集中してわき見をしない
#9910では、落下物の通報を24時間体制で受け付けています。後続車両に危険を及ぼすと思われる場合は、サービスエリア・パーキングエリアなど安全な場所に停車してから通報するか、同乗者に依頼して通報してください。