JAHIC 日本高速情報センター

日本情報サービス協同組合

ミライ情報局24年5月号/特集「注意!梅雨時期の運転」

注意!梅雨時期の運転

まもなく梅雨の季節が訪れます。梅雨時期は雨や湿度、視界の悪化など、さまざまな要素が絡み合い、運転にとって厳しい季節です。そこで今月の特集は梅雨時期のドライバーの注意点についてお伝えします。

1.雨による視界の悪化

 梅雨時は雨が降り続くため、視界が悪くなります。特に薄暗い明け方や夕方は交通事故が多発する時間帯です。雨滴がフロントガラスに付着し、視界を妨げることがあります。運転前にフロントガラスを清掃し、ワイパーを適切に使用しましょう。

2. 雨音による社外音の遮断

 雨音は車内外の音を遮断します。運転中に外からの音をキャッチすることは重要ですが、雨音によりエンジン音や歩行者の声が聞こえにくくなります。車内の音楽を消す、窓を少しだけ開けるなどの工夫が必要です。

3. 水たまりによる路面の悪化

 雨が降ると道路に水たまりができ、タイヤが滑りやすくなります。特に大きな水たまりでは「ハイドロプレーニング現象」が起きやすくなります。ハイドロプレーニング現象(またはアクアプレーニング現象)とは、自動車などが水の溜まった路面などを走行中に、タイヤと路面の間に水が入り込み、摩擦力が失われる現象です。この現象が発生すると、タイヤのグリップ力が低下し、ハンドル操作やブレーキが効きにくくなります。運転時のスピードには十分注意しましょう。

4. 雨による歩行者の行動の変化

歩行者も雨の影響を受けます。傘をさして歩くため視界が悪化し、雨音で車のエンジン音が聞こえないことがあります。特に高齢者や子どもは注意が必要です。反射材を身に着けさせるなどの工夫が必要です。

5. 雨によるドライバーのストレス負荷

梅雨時の運転は視界の悪化や路面の悪化などが重なり、ドライバーにストレスを与えます。イライラしないよう心がけ、余裕をもって運転時しましょう。

車のメンテナンスが重要です。

 梅雨時の運転はドライバーの冷静な対処が必要ですが、それ以上に大切なのは車のメンテナンスです。中でも重要なのがタイヤ。ハイドロプレーニング現象が起きる最大の要因がタイヤの摩耗です。空気圧の点検は月に1回を目安に行い、冷間時に点検し、適正な空気圧に充填しましょう。また、タイヤの溝はハイドロプレーニング現象を防ぎ、雨天時の走行性能を向上させます。スリップサインが現れる前に、4mmの深さになったら交換時期です。

梅雨時期の運転には注意と配慮が必要です。しっかりと対策を講じ、自身と他人を守るために安全運転を心がけてください。

ETC や交通にまつわる素朴な疑問や最近の情報について、ガイド見習いの「ガイドちゃん」が、情報屋の「ETC ぼうや」に“ちょっと聞いてみる”コーナーです! 

高速道路の『赤い三角マーク』ご存じですか?

高速道路の道路情報板に、ときどき赤い三角形のマークが 

表示されるときあるよね! 

あのマークは何を表しているのかな?

教えてETCぼうや!! 

ガイドちゃんよく見てるね! 

実は「赤い三角マーク」は渋滞が増加傾向にあることを示しているよ! 

電光式の道路情報板に表示されている所要時間は、それぞれの主要地点までにかかる時間を表しているよ。そして、掲示板の右下に表示される、左側が尖った「赤い三角マーク」のアイコンは今後所要時間が増加する傾向にあることを表しているよ。つまり、「赤い三角マーク」は渋滞が増加傾向にあることを示しているんだ。 

「赤い三角マーク」常に表示しているわけではなくて、縮小傾向にある場合は何も表示されないよ。 

「赤い三角マーク」は東名高速道路の東京インターチェンジから豊川インターチェンジの区間、新東名高速道路の御殿場ジャンクションから三ヶ日ジャンクションの区間をはじめとして、阪神高速の一部区間、全国の有料道路の一部区間などに設置されている道路情報板に導入してるよ! 

一方で、首都高速道路やNEXCO東日本管内の高速道路では「緑色の三角マーク」が表示されるパターンもあるんだ。色が違うだけでなく、三角形の向きも赤三角とは対称的なものとなっていて、こっちの「緑色の三角マーク」は渋滞が減少傾向にあることを示しているんだ! 

これらの三角マークは、同区間で並行して通る2つの経路がある場合、ドライバーが容易に選択しやすくなるよう導入された経緯があるよ。ぜひ道路情報板の「三角マーク」を活用してみてね! 

赤色だけじゃなく緑色もあるんだね!まったく逆の意味だから覚えやすいね! 

見かけたときは活用してみるよ!! 

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