JAHIC 日本高速情報センター

日本情報サービス協同組合

ミライ情報局24年6月号/特集「阪神高速の新料金・新割引 」

2024年6月1日から阪神高速の料金が変更されました。この改定は、利用度合いに応じた公平な料金体系をさらに進め、都心経由経路から都心迂回経路への交通転換を促進することが目的です。具体的な変更内容は以下の通りです。 

長距離利用料金の値上げ 

対距離制を基本とした公平な料金体系をさらに進めるため、利用距離に応じて料金を負担する範囲が拡大されました。これにより普通車で32.3kmを超えて利用している方は51.7kmまでは距離に応じた料金、51.7kmを超える場合は新たに設定した上限料金の負担となります。 

新割引:深夜割引 

深夜時間帯(午前0時から4時までの間)に阪神高速の入口を通過する場合、料金を20%割引します。 

新割引:大阪都心迂回割引 

新割引:神戸都心迂回割引 

新名神開通に伴う中国道の渋滞緩和や大和川線の全線開通を踏まえて、大阪および神戸都心部を避けて通行する利用が料金面で不利にならないように、経路によらず起終点間の最短距離を基本にして料金が調整されます。 

新割引:関西国際空港方面割引 

大阪都心部と関西国際空港方面の割引対象出入口間を指定されたルートで利用した場合、これまで(2024年5月31日まで)の上限料金まで引下げる割引を適用します。 

新割引:大和川線·堺線乗継割引 

大和川線の鉄砲出入口と堺線の住之江出入口を一般道路を経由して引き続いて利用する場合、当該割引対象入口を20時から6時までの間に通過する車両に限り、1回の通行とみなす乗継割引が適用されます。 

(乗り継ぎ有効時間30分) 

割引拡充:大口・多頻度割引 

阪神高速の大口・多頻度割引は物流支援などのために最大割引率が拡充され、10,000円超~30,000円以下:20%、30,000円を超える部分:25%となります。また、特定範囲内(大和川線・淀川左岸線・湾岸線等)のみ利用の場合は10,000円超の部分が10%となります。 

割引の拡充:神戸都心流入割引 

吹田方面と神戸都心部間の通行に、阪神高速32号新神戸トンネルや、7号北神戸線、中国自動車道を利用しても最短ルートの名神高速道路と阪神高速3号神戸線を利用した場合と同じ料金となります。 

ETC や交通にまつわる素朴な疑問や最近の情報について、ガイド見習いの「ガイドちゃん」が、情報屋の「ETC ぼうや」に“ちょっと聞いてみる”コーナーです! 

今話題のロードプライシングってなに?

最近よく目にする高速道路の「ロードプライシング」っていったいどんな制度なの? 教えてETCぼうや!! 

「ロードプライシング」っていうのは、は市街地など特定の地域を通る車に課金したり、時間帯によって料金を上げ下げしたりすることで交通量を調整する仕組みのことだよ! 

交通量の集中を防いで渋滞を緩和するのが狙いで、初めは、21年の東京五輪の期間中に首都高速道路で導入されたよ。大会関係車両の円滑な走行のために、一般車両の日中の通行料金を1000円上乗せして、逆に夜間は半額にしたんだ。 

現在は、千葉県木更津市と川崎市を結ぶ東京湾アクアラインで社会実験として行われているよ。 

通行料はETC(自動料金収受システム)搭載の普通車で800円、混雑することが多い土日と祝日には、川崎(東京)方面に向かう上り線で午後1~8時は1200円と高くして、午後8時~午前0時は600円に抑えているよ。 

政府内では、25年度にアクアラインで料金の変動幅を広げる見直しを行い、26年度から全国へ順次、路線を拡大させる案が出てきているよ! 

来年から導入されるんだね! 

交通渋滞が少しでも減るといいな~! 

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