肌寒くなってくると、秋を楽しみたくなります。
イチョウの葉が黄色く色づくと銀杏が食べたくなったり、美しい夕日を見ると小説を読みたくなったり。
考え出したらキリがありませんが、秋ならではの楽しみと言えば紅葉狩りです。
紅葉狩りとは野山に出かけて紅葉を楽しむことですが、なぜ紅葉を「狩る」というのでしょうか。
鎌倉時代の短歌でも使われていた言葉で、実際に枝を折ったりするわけではありません。
「歩き回って紅葉を鑑賞する」ことを「狩りに行く」と呼んだそうなのです。
平安時代には「桜狩り」という言い方もしていたとのこと。
自然・季節の恵みを探して歩き回ることを「狩る」と言い換えたなんて粋ですね。
■運転中に突然眠気が襲ってくる。
“涼しい”から“肌寒い”へ移り変わる今の時期に最も注意しなければならないのが「居眠り運転」です。交通事故でかなりの原因を占めるのが居眠り運転。そこで今回は居眠りの原因と対策について考えます。
【原因】
①過労・睡眠不足
長時間労働や働きすぎで過労状態になると、意識レベルが低下し普段のような判断ができない場合があります。
睡眠不足の原因は「夜更かし」から「睡眠障害」まで状況に違いがあります。アメリカのある機関の調査によると睡眠時間に対する事故発生率は次のようになっているとのこと。
4時間以下:11.5倍 / 4~5時間:4.3倍 /5 ~6時間:1.9倍 / 6~7時間~1.3倍。
②生活習慣・運転する時間帯
今は昔と違い生活スタイルが多様化しています。主に生活リズムの乱れや昼夜逆転、運動不足が挙げられます。
時間帯別では、早朝の午前3~4時と午後3~4時に居眠り事故が多発しています。逆に就寝時間の2~4時間前は「睡眠禁止帯」と呼ばれ、眠気が少ない時間帯です。
③疾病や薬
原因①とも関連していますが、睡眠時無呼吸症候群や睡眠不足症候群等の治療が必要なケースもあります。
また、治療薬の中に眠気を引き起こす成分が含まれているものもあります。
【対策】
①仮眠
10~15分程度の仮眠でも眠気が取れて快適な運転ができます。
②カフェインを摂る
起きている時間に比例して脳に睡眠物質がたまります。カフェインはこの睡眠物質の働きをブロックします。カフェインを摂ってから効果が出るまで15~30分のタイムラグがあるので早めの対応が大切です。
③同乗者と会話する
人と会話は眠気に有効な方法です。しかし携帯電話で話をすることは禁止です。
④車外の空気を吸う・体を冷やす
交感神経を刺激すると目が覚めてきます。窓を開け換気して室温を少し下げたり、冷たい水で顔を洗ったりすることが有効です。
⑤明るい光を浴びる・体を動かす
昼間なら日光を浴びる。夜ならコンビニエンスストアやサービスエリアに立ち寄ってみましょう。特に青い光が効果的です。リズム運動は脳を目覚めさせセロトニン神経を活性化させます。
⑥香りをかぐ・居眠り運転防止グッズを使う
ペパーミントやレモン、ローズマリー、ユーカリ、ハッカの香りは眠気覚ましに効果的です。
居眠り運転防止グッズを使うのも有効です。眠気が襲ってきたらセンサーで察知して、アラームを鳴らす機能などのグッズがあります。しかし、あくまでも休憩や仮眠の合図として使用してください。