【特集: 白ナンバーの営業車アルコール検査義務化】
12月と言えば?
そう質問すると多くの人が「クリスマス」と答えるかもしれません。
日本ではクリスマスにケーキやチキンを食べますが、イギリスでは「クリスマスプディング」が欠かせないとのこと。ドライフルーツがぎっしり詰まったスポンジケーキで11月頃には作ります。
「願い事をしながら」混ぜて焼き上げて、クリスマスまで寝かせて食べるそうです。
なんだか日本の餅つきに似ています。
親戚や近所の人が集まり、家族の幸せや繁栄を願って餅をつき、お正月に食べる。
1年でいろいろなことがあっても、希望に満ちた年の瀬を過ごしたい。
そう思う気持ちは世界共通なんですね。
白ナンバーの営業車アルコール検査義務化
※本HPのコンテツ内容を未来情報局では再編集してお送ります。
警察庁は道交法施行規則を改正し、2022年4月から順次、白ナンバー車を所有する事業者へ運転前の「点呼」や「アルコールチェック」を義務化することを決めました。義務化の対象は、白ナンバーを5台以上か、定員11人以上の車を1台以上使う事業者です。白ナンバー事業所に義務化される内容は次の通りです。
・安全運転管理者はドライバーが運転した前後に酒気帯びの有無を目視(2022年4月から)
・さらに、アルコール測定器で確認(2022年10月から)
・確認した記録を帳簿やデジタルデータや日誌等で1年間保存する。
・いつでも正常に機能するアルコール測定器を備える。
アルコール測定器のタイプ
アルコール測定器は息を吹き込み体内の残留アルコール濃度を数値化する機器です。アルコール検査義務化に際し、アルコール測定器の購入が必要な事業者が多いと思いますが、実はアルコール測定器にはタイプがあるのをご存知ですか?アルコール測定器には、呼気中のアルコール濃度を判別する「センサー」が内臓されており、「半導体式ガスセンサー」「電気化学式(燃料電池式)センサー」の2つに分けられます。アルコール濃度を測定する仕組みが異なるのです。
●半導体式ガスセンサー
呼気がセンサーに触れるとセンサー表面に電気抵抗が発生。この電気抵抗の値をアルコール濃度に変換します。
◎メリット
・価格が安く市販品が多い。
・小型なので持ち運びが容易。
・検査結果を素早く確認。
◎デメリット
・呼気に含まれるアルコールに近い成分に反応しやすい。
・環境の影響を受けやすく、正常な結果が出ない場合がある。
●電気化学式センサー
呼気に含まれるアルコールがセンサーに触れると電気を発電します。生成された電気量をアルコール濃度に変換するのが電気化学式センサーとなります。半導体ガスセンサーよりも精度が高いため、業務用の測定機に多く採用されています。
◎メリット
・アルコール以外のガスへ反応しにくいため精度が高い。
・経年劣化しにくい。
・気圧や結露など周囲環境の影響を受けにくい。
◎デメリット
・製造コストが比較的高価なため本体の価格も高い。
・反応時間が長く、測定に時間がかかる。
・製造コストが高い分、メンテナンスコストも高い。
●検査結果の保管
今回の改正では記録の保管義務があるため、保管方法についても考慮しなければなりません。機能としては3つのタイプがあります。
・プリンタ内蔵タイプ : ロール紙などで測定結果の印字が可能
・メモリ内蔵タイプ : 本体内蔵メモリへの保管やメディアへの保存が可能
・PC連動タイプ : PCとの連動でデータ保存が可能
データとして保存をしておけば記録追跡が可能となりますので有事の際の適切な対応が行えます。
アルコール検査義務化は「法改正だからしかたない」という考えで終わらせてはいけません。全てのドライバーが飲酒運転を撲滅するという意思を持たなければならないのです。