
年末年始は1年で最も心が急く時期です。最近の交通心理学の研究でも、忙しさや時間的プレッシャーが高まると人は無意識のうちに視野が狭くなり、注意の切り替えが鈍くなると指摘されています。これを「認知的負荷によるブラインドスポット」と呼び、年末年始の交通事故増加の一因ともされています。
また、2025年現在、高速道路や都市部の交通量はコロナ禍前を完全に超え、物流車両・観光車両ともに増加傾向です。そこへ帰省ラッシュが重なることで、普段よりも渋滞や車線変更が多発し、運転者はさらにストレスを受けやすくなります。こうした状況が積み重なると、「早く進みたい」という焦りが判断を乱し、事故リスクを一段と高めることにつながります。
■車間距離は「時間」で管理する時代へ
従来の「速度と同じメートル数をあける」という距離基準は、自動車性能や交通環境が大きく変化した現代では十分とはいえません。近年では国際的にも「車間時間」で考える方法が主流となっています。
車間時間とは、前の車が目印を通過してから自分の車がそこに到達するまでの時間を測る方法で、心理的緊張状態でも比較的安定して確保しやすいとされています。
推奨される車間時間は次の通りです。
●混雑時:約2秒 ●通常時:2秒以上 ●大型車・重積載車・高齢運転者:3秒以上
なお、2.5秒以上になると割り込みが増えかえって危険が生じる場合がありますので、状況に応じて調整することが大切です。海外では「ワニが1匹、ワニが2匹」と数える方法があり、日本でも「0、1、0、2」「3・2・1・ヨシ」などが提案されています。人によっては『あめあめふれふれ』と唱えるのが、時間を測りやすいようです。
■最新の交通事情が求める「ゆとりの運転」
近年は自動運転支援システム(ADAS)が普及し、車間距離維持や衝突被害軽減ブレーキなどの機能が精度を高めています。しかし、技術が進化しても、年末年始の事故の多くは心理的な焦りや注意不足が原因となっています。
特に以下の点に注意が必要です。
● 速度の「揺れ」をなくす
年末の渋滞では速度が上下しがちですが、急加速と急減速は追突事故の大きな要因です。一定の速度を保つだけで事故リスクは大幅に下がります。
● 早めの合図で「意図を共有」する
混雑時は車線変更が難しくなります。ウインカーは「曲がる直前」ではなく、「周囲の車に準備をしてもらうため」に早めに出すことが肝心です。
● 冬季路面のリスクを踏まえる
気温が下がる早朝や夜間は、橋の上・トンネル出口・日陰のカーブなどが特に凍結しやすく、わずかな油断がスリップ事故につながります。スタッドレスタイヤやチェーンの装着はもちろん、凍結路では車間時間を通常の1.5倍以上に増やす意識が必要です。
まとめ
年末年始の慌ただしさは、気づかないうちに注意力を奪い、判断力を低下させます。車間時間の確保、速度の安定、早めの合図、冬季の路面対策など基本を徹底することで、交通事故の多発期を安全に乗り切ることができます。
忙しい季節だからこそ運転だけはゆっくりと。あなたの「少しのゆとり」が大切な人を守る安全につながります。


ETCや交通にまつわる素朴な疑問や最近の情報について、ガイド見習いの「ガイドちゃん」が、情報屋の「ETCぼうや」に“ちょっと聞いてみる”コーナーです!
『【年末年始渋滞予測】上下線ともに1月2日(金)~1月3日(土)の渋滞に要注意!休日割引は適用外!』

ねぇ、今年の年末年始って高速道路がすごく混むって聞いたんだけど、 本当にそんなに渋滞するものなの?教えてETCぼうや~!

うん、かなり混むみたいだよ!
今年は三が日が木曜から土曜にかけて並んでいて、帰省やUターンのタイミングが集中するんだ。
NEXCOの予測によると、1月2日と3日が上下線ともに渋滞のピークで、10km以上の渋滞が合計210回も発生する見込みなんだ。
下り線では2日に21回、3日に15回、上り線では2日に40回、3日に49回と特に多いよ。

さらに東北道や東名阪、神戸淡路鳴門道では30km以上の大規模渋滞も予測されていて、例えば東北道の加須IC付近では35kmもの渋滞が起きる可能性があるんだって。
しかもこの期間は休日割引が適用外だから、利用者が分散しにくく余計に混雑しやすいんだ。だから出発時間を早朝や夜間にずらしたり、最新の交通情報をこまめにチェックして余裕を持った行動を心がけるのが大事だよ。渋滞を避ける工夫をすれば、少しでも快適に移動できると思うよ。

年末年始はやっぱりみんな移動するから混むのは仕方ないよね。。。
でも事前にピークの日や渋滞の場所を知っておけば心構えもできるし、少し安心できる気がするな。
私も早めに出発したり情報をチェックして、なるべく快適に過ごせるように工夫してみるね。

