JAHIC 日本高速情報センター

日本情報サービス協同組合

ミライ情報局25年9月号/特集『高速道路とETCの進化論 』

近年の高速道路やETCは、大きな技術革新の波に直面しています。渋滞の解消や安全性の向上だけでなく、自動運転やエネルギーとの連携といった「社会全体を変える進化」も視野に入っています。以下に現在進んでいることと、これから本格化する取り組みをまとめます。 

現在進んでいる進化 

高速道路> ETCの普及により、料金所での停車はほとんど不要となりました。さらに「ETC2.0」では、渋滞回避ルートの案内や災害時の迂回情報が提供されるなど、料金精算を超えたサービスが始まっています。トンネルや橋ではセンサーによる老朽化監視の実証が進められ、従来の人による点検と併用しながら自動検知による予防保全が模索されています。加えて、高精度地図や通信機器の整備も段階的に進み、自動運転を支える基盤づくりが始まっています。 

ETC> ETCXやETCGOといった新しいサービスが登場し、従来のETCカードをベースに決済を拡張する仕組みが広がっています。さらに、企業が複数車両をまとめて管理できる仕組みも普及しています。どの車がどの区間をいつ走り、料金はいくらかを自動で記録・精算できるため、従来の手作業や領収書整理が不要になり、業務効率が大幅に向上します。当組合でも導入を進め、すでに組合員の皆様に向けて展開しています。 

自動車関連> 車線維持支援や追従走行(ACC)といった運転支援システム(ADAS)は、高価格帯の車や新車モデルを中心に高速道路で搭載が進んでおり、少しずつ実用性・認知度が広がっています。さらに、SA・PAには急速充電器が増え、電気自動車の長距離利用が現実化しています。 

これから進化が始まること  

高速道路> 料金所を完全にETC専用とし、停止せずに通過できる仕組み(フリーフロー方式)の実証や検討が始まっています。さらに、AIを活用して渋滞や事故リスクを予測し、交通の流れを滑らかにする技術も研究中です。自動運転専用レーンや、太陽光発電・走行中給電を取り入れた道路づくりも期待されています。 

ETC / 決済> 国土交通省では「ETC多目的利用サービス」により、駐車場など高速道路以外の施設でのETC技術の活用を進めており、既に有料道路やガソリンスタンド等でも運用が始まっています。また、料金所の「ETC専用化」(支払い方法をETC中心にするキャッシュレス化・タッチレス化)のロードマップも策定されており、都市部では5年程度、地方部でも10年程度での完了を目指す計画です。将来、スマホ決済型ETCのようなさらに簡易な支払いが実現すれば、カードや車載器の準備が不要になり、カーシェア・レンタカー利用の負担軽減や観光客にとっての使いやすさが飛躍的に向上する可能性があります。 

自動車関連> 2030年前後には、高速道路を含む限定された条件下で、自動運転レベル4車両の社会実装が可能になる見込みです。特にトラックを対象に隊列走行や運行管理システム・通信インフラなどを含めた総合的な実証・制度整備が進行中で、将来的には乗用車にも広がる可能性があります。また、水素ステーションの整備も国や自治体で進められており、商用車を中心とした燃料電池車(FCV)の導入が一部地域で進行中です。さらに、道路・車両・気象・交通量などのデータを統合する取り組みも実証段階にあり、将来的には物流の効率化や環境負荷の低減につながると期待されています。 

まとめ

これらの変化は単なる利便性の向上にとどまりません。道路と車の進化は社会基盤そのものを刷新し、暮らしと産業の両面で新しい価値を生み出していくのです。

 

ETCや交通にまつわる素朴な疑問や最近の情報について、ガイド見習いの「ガイドちゃん」が、情報屋の「ETCぼうや」に“ちょっと聞いてみる”コーナーです!

『ETCの不正通行は“犯罪”です!気をつけるべき点は??』

ねぇ、ETCの不正通行ってどんなこと?不正通行にならないように気をつけることってある? 教えてETCぼうや~! 

ETCの不正通行っていうのは「料金を払わずに通ること」なんだけど、これはただのルール違反じゃなくて“犯罪”なんだよ !見つかれば30万円以下の罰金や、場合によっては10年以下の懲役になることだってあるんだ~! 
それに、本来払うべき料金の2倍の割増金も上乗せされるし、支払いを拒めば年率10.75%の延滞金までかかってしまうんだよ。実際に、払わなかった人に強制的に取り立てた例もあるくらいなんだ。 

だからETCを使うときは注意が必要なんだ。料金所の電光掲示板に「通過」と表示されて、バーが開いたのを確認してから進むことが基本だよ。もし「STOP 停車」って出たら、カードの入れ忘れや車載器の不具合の可能性があるから、無理に進まずに安全に停車してお客さまセンターに連絡してね。 
特にバイクは、後続車やバーと接触する危険があるから、安全な場所に避けてから対応する必要があるよ。 

それから、ETC車載器は「再セットアップ」も大切なんだ。ナンバーを変えたり、車載器を別の車に付け替えたりすると、再セットアップしておかないとバーが開かなかったり、正しい料金が請求されなかったり、割引が受けられなかったりするよ。 
つまり、料金所では「表示の確認」と「減速」、そして車を変えたときは「再セットアップ」を忘れないことが、不正通行を防ぐだけじゃなくて、安全で安心なドライブにつながるんだよ♪ 

もちろん高速道路だけじゃなくて、有料道路でも不正通行はダメだからね!! 

不正通行って、思ってたよりずっと重い罰則があるんだね…。 
料金所の表示をちゃんと見たり、車載器の再セットアップを忘れないのってすごく大事なんだなって思ったよ。これからは気をつけて、安全にETCを使わなきゃだね! 

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