
飲酒スタイルの変化と“飲まない”選択の増加
年末が近づき、忘年会・クリスマス・新年会とお酒の席が増える季節です。普段は注意していても、宴席の連続や「一年を無事に終えたい」という気持ちから気が緩みがちです。特に運転に携わるドライバーは、「飲んだら運転しない」はもちろん、最新の飲酒事情や年末の心理状態を踏まえて心構えを見直しておきましょう。
睡魔の仕組み
近年、若い世代を中心に「飲まない・あまり飲まない」という選択が広がっています。国内調査では20代の44%が「全く飲まない」、16%が「月1回未満」とされています。低・無アルコール飲料の需要も急増し、健康志向の高まりが飲酒文化に影響しています。この流れはドライバーにとって追い風です。「少しなら大丈夫」という発想を離れ、飲酒量を抑えたり無アルコールに切り替える文化が広がっているのです。
ドライバー心理の“高ぶり”とリスク
年末年始は「締めくくり」「新年の始まり」という心理が働き、気分が高ぶる時期です。心理学では、高興奮状態があると集中力が低下し、速度超過などのリスク運転につながるとされています。また、宴席後に「少しだけなら運転できる」と考えるのは正常化バイアスという心理的メカニズムで、事故の典型的な入口でもあります。
飲酒後の運転:技術的・制度的な留意点
飲酒は注意力・判断力・操作能力を確実に低下させます。日本では飲酒事故は減少傾向ながら、依然として重大リスクです。また、空腹・疲労・体質・薬などによっても運転適性は変化します。「普段は平気」という感覚は条件次第で崩れます。
さらに、安全運転の基盤は十分な睡眠です。前夜にしっかり眠り、朝の光で体内時計を整えることが翌日の運転に直結します。
“口残り”飲料・食品+代謝時間を見落とさない
飲酒量が少なくても、口内に残ったアルコールで検知されるケースがあります。洋酒入りチョコ、奈良漬、ノンアル飲料などにも微量のアルコールが含まれます。
また、アルコールの代謝は想像以上に時間がかかります。体重60kgの人が純アルコール20g(中瓶ビール1本弱)を処理するのに3〜4時間必要で、体質・体調によりさらに長引きます。夜の飲み会後、翌朝の運転に影響が及ぶ可能性は十分あります。
年末年始ドライバーとしての“安心設計”3つ
① 飲酒前にプランを立てる
運転予定がある日は「飲む量を決める」「送迎を頼む」「無アルに切り替える」など、あらかじめ線引きを。
② 帰路の疲労・興奮を自覚する
宴席後は疲れや興奮で注意力が低下します。深夜・早朝の移動は負荷が高く、翌日に運転があるなら控えめに。
③ 翌日の業務も視野に入れる
アルコールが残っていると会議や移動にも影響します。「残っている気がする」なら迷わず運転は控える判断を。
年末年始は一年を安全に締めくくり、新しい年を安心して迎える節目です。自身の飲酒スタイル・体調・心理状態・運転予定を丁寧に見直し、冬の運転を安全にお過ごしください。


ETCや交通にまつわる素朴な疑問や最近の情報について、ガイド見習いの「ガイドちゃん」が、情報屋の「ETCぼうや」に“ちょっと聞いてみる”コーナーです!
『ロードキル ─もし道路で野生動物に遭遇・衝突したら?
ドライバーが取るべき対応』

ねえ、「ロードキル」って最近よく聞くけど、何のこと?
教えてETCぼうや~!

ロードキルっていうのは、道路で野生動物が車にひかれてしまう事故のことなんだ!
日本でも年間で十数万件起きていて、特にシカやタヌキ、イノシシ、キツネなんかが多いよ。本来、動物たちの生活圏だった森や野原の中に道路が作られたことで、彼らは移動の途中で道路を横断せざるを得なくなってるんだ。
特に夜や早朝は活動が活発になるから、山道や郊外の道路を走るときはスピードを落として、ハイビームを使って視界を広く取るのが大事だよ!
もし動物を見かけても、急ブレーキやクラクションは危険だから避けたほうがいいよ・・・
驚かせると予測不能な動きをして、逆にぶつかることもあるんだ。それに、急なハンドル操作でスリップしたり、他の車と接触するリスクもあるしね!

だから、無理に避けようとせず、できるだけ直進姿勢を保つのが実は安全なんだよ。
もし衝突してしまったら、安全な場所に車を停めてハザードを点け、警察に連絡すること。
高速道路なら「#9910」に通報してね。動物に直接触るのは危ないから絶対にやめて、自分と同乗者の安全を最優先にするのが大切なんだ。

なるほど…
落ち着いて行動することが、結局みんなを守ることにつながるんだね。

