6月を迎えると、全国的に梅雨入りの便りが届き始めます。気象庁の発表によれば、2024年は梅雨前線の停滞期間が例年より長く、線状降水帯による局地的豪雨の発生が全国各地で確認されました。こうした傾向は2025年も継続する見込みであり、ドライバーにはより一層の注意が求められます。

1. 視界の悪化に備える
梅雨時は雨が続き、視界が大きく妨げられます。特に薄暗い時間帯である明け方や夕方には、交通事故のリスクが高まります。雨滴や汚れがフロントガラスに付着するため、運転前にはしっかり清掃し、ワイパーが効果的に作動するか確認しましょう。撥水処理も視界確保に役立ちます。
2. 雨音に潜む危険
激しい雨音は、車外の音を遮断します。エンジン音や歩行者の声、緊急車両のサイレンなどが聞こえづらくなり、状況判断を誤るリスクが生じます。雨の日は車内の音楽を控えめにし、場合によっては窓を少し開けて外の音を取り込む工夫が必要です。
3. 路面状況とハイドロプレーニング
道路に溜まった水はタイヤのグリップ力を奪い、ハイドロプレーニング現象(アクアプレーニング)を引き起こします。この現象が起こるとハンドルやブレーキの操作が効かなくなり、大事故につながる恐れがあります。特に速度超過は禁物です。雨の日はいつも以上にスピードを落として走行しましょう。

4. 歩行者の動きに注意
傘をさして歩く歩行者は、視界が遮られたり、雨音で車の接近に気づきにくくなったりしています。特に高齢者や子どもは、車の存在に気づきづらい傾向があります。雨の日は横断歩道の手前でスピードを緩め、十分に安全確認を行うよう心がけましょう。
5. 雨がもたらすストレスと運転への影響
雨天時の運転は、視界や路面状況に加えて、精神的なストレスも加わります。焦りやイライラは判断ミスを誘発しがちです。出発前に余裕を持って行動し、気持ちを落ち着けて運転することが重要です。安全運転は、心のゆとりから生まれます。

6. 雨がもたらすストレスと運転への影響
梅雨時の安全運転には、車の整備も欠かせません。特に重要なのがタイヤの状態です。摩耗したタイヤや適正空気圧を下回る状態では、ハイドロプレーニングのリスクが一気に高まります。月に1回は空気圧と溝の深さを点検し、スリップサインが現れる前、深さが4mm程度になったら交換を検討しましょう。
昨年2024年は気象庁が「線状降水帯の増加」を警告し、国土交通省も高速道路の走行規制強化を進めています。梅雨時の運転には今まで以上に慎重な姿勢が求められます。ドライバー一人ひとりが意識を高めることが、自身の命を守り、他人の命も守ることにつながるのです。備えと配慮を忘れず、安全第一で梅雨を乗り切りましょう。


ETC や交通にまつわる素朴な疑問や最近の情報について、ガイド見習いの「ガイドちゃん」が、情報屋の「ETCぼうや」に“ちょっと聞いてみる”コーナーです!
『 高速道路の所要時間表示板でわかる渋滞のサイン「緑・オレンジ・赤」の違いは?』

高速道路にある、目的地までの所要時間が出てる電光掲示板ってあるよね? あの時間の文字の色って、何か特別な意味があるのかな?
教えてETCぼうや~!

ガイドちゃんよく知ってるね! 高速道路の電光掲示板に出てる数字、よく見ると「緑」とか「オレンジ」とか「赤」とか色が変わってるんだけど、あの色は、ただの飾りじゃなくて、今の道路の混み具合を教えてくれてる大事なサインなんだよ! どういうことかっていうとね、表示されてる時間の色で、道がどれくらい混んでるかがわかるの。普通にスイスイ行けるときは「緑」、ちょっと混んでると「オレンジ」、かなり渋滞してると「赤」で出てくるんだ。

ただね、実はこの色のルールって、道路を管理してる会社によってちょっとずつ違うんだよ〜。 たとえばNEXCOの高速では、緑はスムーズに流れてるって意味で、オレンジになると渋滞してる場所があるってこと。で、赤になるとかなりひどい渋滞で、通り抜けるのに2時間以上かかるかもしれないって感じ。 阪神高速だと、緑は通常通りで、オレンジは普段よりちょっと遅れてるけどまだマシ。赤になると、時間がいつもの3倍以上かかるから注意が必要なんだ。 首都高はちょっと変わってて、なんとオレンジが普通の状態。だからオレンジが出てても混んでるとは限らないんだ。赤が出てたら、事故とか工事で急に時間がかかるかもしれないっていうサインなんだよね。 だから、同じ色でも高速によって意味が違うから、どこを走ってるかちゃんと意識して見たほうがいいよ!

今まで何気なく見てたけどそういう意味があったんだね! 道路によって色の意味が変わるのも面白いね!!