ちょっとした不注意から大事故に
高速道路は便利で効率的な移動手段ですが、その一方で、一度トラブルが発生すると深刻な事故につながるリスクが高い道路でもあります。
特に近年、高齢ドライバーの踏み間違いや、ちょっとした不注意からの大事故が増加しており、2024年にはその対策として「ペダル踏み間違い防止装置」の装着が推奨されるなど、安全対策が強化されつつあります。

減らない逆走事故
高速道路で多いのが、分岐や出口の通過後に焦って逆走してしまうケースです。
逆走は重大事故につながるため、2025年に向けて各高速道路会社では、逆走警告の音声案内やデジタル標識、AI監視カメラの導入が進められています。
とはいえ、最も大切なのはドライバー自身が「慌てないこと」です。
ペットボトルも要注意
意外な原因で事故に至るケースもあります。たとえば、車内に置いていたペットボトルが足元に転がり、ブレーキ操作を妨げたという事故。運転中の「ながら行為」が招くトラブルも増加傾向にあります。携帯電話、食べ物、タバコ……いずれも注意力をそぎ、反応を鈍らせる原因です。
道路緊急ダイヤル #9910
高速道路では一方通行のため、分岐を間違えたり落とし物をしたりしても戻ることはできません。高速上での停車や車外への立ち入りは非常に危険で、命に関わる行為です。
もし物を落としたら、#9910の道路緊急ダイヤルや非常電話で連絡を。故障や事故の場合はハンドルを左に切って停車し、必ずガードレールの外、できればさらに外側へ避難することが重要です。
アルコールはなかなか抜けない
この時期特に注意が必要なのが飲酒運転です。
春は歓迎会や親睦会が増え、お酒を飲む機会も自然と多くなります。
警察庁によれば、2024年は飲酒運転による死亡事故の件数がわずかに増加し、早朝の検挙件数も目立ってきました。
これは「前日の飲酒が翌朝まで残っていた」ケースが多く、無自覚な状態で運転してしまう危険性を物語っています。

アルコールが体内から抜けるまでには時間がかかります。
体重約60kg の人がビール中瓶1本(アルコール1単位)を飲んだ場合、完全に分解されるには約3~4時間かかります。2単位なら6~7時間、深夜までの飲酒では翌朝まで残っていても不思議ではありません。
特にアルコール分解能力が低い方や女性はさらに時間がかかる傾向があります。
「これくらいなら大丈夫だろう」と思ってハンドルを握ることが取り返しのつかない結果を招くことがあります。飲酒運転は「しない」ことだけでなく、「しっかり抜けていることを確認する」ことも含めた自己管理が必要です。
まとめ
突然のトラブルや無自覚なリスクを防ぐためには、常に「落ち着いて判断すること」が大切です。運転は、スピードだけでなく「心の余裕」も必要とされる行為です。
忙しい毎日だからこそ、安全運転の基本に立ち返って、今日も無事に目的地までたどり着けますように。


ETC や交通にまつわる素朴な疑問や最近の情報について、ガイド見習いの「ガイドちゃん」が、情報屋の「ETCぼうや」に“ちょっと聞いてみる”コーナーです!
『 4月5日よりアクアラインの時間帯別料金が導入されます! 』

東京湾アクアラインの新たな料金制度ってどんな内容︖︖
教えてETCぼうや~!

東京湾アクアラインは、土日や祝日にすごく混むことがあるんだよね︕それを何とかするために、2023年7月からETCの料金を時間帯ごとに変える実験をやってるんだけど、4月からは、その内容がちょっと変わるんだ︕
たとえば、普通車の通行料金って、もともと上下線ともに800円なんだけど、新しい料金制度では時間帯によって変わるんだよね︕
上り線(木更津→川崎)だと、午前0時~4時と午後8時~午前0時は半額の400円。でも、混む午後1時~7時は2倍の1600円。
下り線(川崎→木更津)は、午前0~4時が400円で、朝の5~7時は1000円。
つまり、通常の800円より安くなる時間帯と高くなる時間帯がはっきり分かれて、今までより料金の差が大きくなる仕組みになってるんだよ。
こうすることで、みんなの通る時間が分散されて、渋滞が減るんじゃないかっていう狙いがあるんだよ︕

ETCの料金が時間帯ごとに変わるなんて、いいアイデアだよね︕
ただ、料金に大きな開きがあるから、通る時間には気をつけたほうがいいね!!