日頃なにげなく見過ごしている物事の中に、改めて考えたら「なに?」「なぜ?」と思うことがたくさんあります。そこで、今回もいろんな疑問(個性的な疑問にも)を真剣に考えます。
◎質問 「非常電話」
高速道路を走っていると非常電話という緑色の標識があります。携帯電話が普及して公衆電話も減っているのに使用する人はいるんですか?
回答
非常電話は、自動車専用道路で約1km間隔(首都高速では500m)、トンネル内では約200m間隔(首都高速では100m)で設置されています。道路上以外ではサービスエリアやパーキングエリアに設置されています。非常電話はBOXの蓋を開け、受話器を取るだけで瞬時に道路管制センターの係員に繋がります。携帯電話の電波が届かない場所や充電が切れた場合でもボタンを押すだけで「どこで、なにが」起きたか状況を伝えることができるのです。高速道路上でトラブルが起きると、いつもは冷静な人でもパニックになる可能性があります。そんな場合でも対応できるのが非常電話なのです。ちなみに携帯電話で『#9910』にダイヤル(通話料無料)すれば道路管制センターの係員に繋がります。トラブルであっても運転中の場合には携帯電話の使用は法律で禁止されていますので、同乗者がいれば同乗者に通報をお願いしてください。
◎質問 「渋滞情報」
高速道路の渋滞情報はどうやって調べているんですか?
回答
NEXCO東日本では渋滞を「走行する車が時速40km以下で低速走行、あるいは停止発進を繰り返している状態」と定義しています。
その走行状態を検知するのが「トラフィックカウンター」という装置です。高速道路のさまざまな場所に設置されており、道路に埋め込まれたコイルによって車両の通行状況を把握するループコイル式や、CCTVカメラによる画像処理方式、超音波パルスによって渋滞を計測する超音波方式など、場所によって最適な方法を採用しています。
また「高速道路で働いている人たち」も渋滞状況を確認しています。例えば、高速道路の安全を守るため、24時間365日巡回を行っている交通管理隊は、巡回中に渋滞を確認すると、交通管制センターに無線で連絡し、その情報を情報板などでお知らせしています。
また、一般道が渋滞していて、高速道路から一般道に出ようとする車が料金所まで渋滞している場合、料金所の係員が、その渋滞状況を確認して、交通管制センターに連絡します。その場合、情報板に「○○IC出口渋滞」と表示するなどしてお知らせしています。
渋滞情報を確認しながら安全運転に努めてください。
※参考:NEXCO中日本 https://www.c-nexco.co.jp/corporate/safety/torikumi/torikumi/vol08/
※参考:NEXCO西日本 https://corp.w-nexco.co.jp/recruit/w-nexco/special/attention.html