未来情報局210624号

密!暑い!換気について考えよう。

梅雨になると湿度が高く蒸し暑い日が続きます。そんな中でも新型コロナウイルス対策を怠るわけにはいきません。「密を避ける」「ソーシャルディスタンス」と並んで重要な「換気」を忘れずに行いましょう。

車の換気

密を避けるため、雨や暑さを避けるために車で移動される方が多いと思います。新型コロナウイルスは屋外より車内のように「3密」になりやすい空間の方が、感染率が格段に上がると言われています。「換気をするには窓を開ける」と考えてしまいますが、ある研究機関は次の見解を示しています。

  • エアコン風量に余裕がある場合は、窓を開けるよりエアコン風量を増やした方が効果的です。
  • エアコンを最大風量の半分以上にし、外気導入モードにすると、約1.5分で新鮮な空気に入れ替わります。

バスの換気

バスメーカーが大型観光バス、マイクロバス、路線バスにおける換気実験を行い、次の結果を公表しています。

  • 大型観光バス・・・換気完了までの時間は、停止状態で4分30秒、走行状態で3分30秒。
  • マイクロバス・・・換気扇をOFFにした停止状態で5分、走行状態で3分。
  • 路線バス・・・乗降時のドア開閉時の換気を含めると、2分30秒で室内の換気が完了。

鉄道の換気

国土交通省によると、通勤型車両では窓を10cm程度開けて走行した場合、乗車率が高い時でも、乗車率0%時と換気量はほぼ変わらないと試算されています。車内の空気は5~6分程度で入れ替わります。

※国土交通省HPより https://www.mlit.go.jp/tetudo/tetudo_fr1_000062.html

新幹線・飛行機の換気

新幹線や飛行機はあえて窓の開閉ができない構造になっています。そのため「空調・換気装置」が必ず設置されており、常に空気の入れ替えが行われています。新幹線の車内の空気は6~8分でほぼ全てが入れ替わり、飛行機の機内の空気は2~3分で全て入れ替わるようになっています。

部屋の換気

後に部屋の換気について。雨が続く梅雨時期や真夏の暑い時期はどうしてもエアコンの冷え方が気になり、換気が疎かになりがちです。現在の住宅やマンションは気密性が高いため、屋内の空気と外の空気が自然に循環することはありません。そのため意識的に換気をしなければならないのです。

  • 24時間換気システムが設置されている場合は、いつも適正に稼働するように心がけましょう。
  • 窓を開けて換気する場合は次の点に注意してください。

窓が2つ以上ある場合

 対角線上の窓を開けると効果的。近くの窓を開けると狭い範囲の換気になり非効果的。

窓が1つの場合

 窓のそばに扇風機などを置いて風の流れを作る。

窓がない場合

 部屋のドアを開け扇風機などを置いて部屋の外に空気が流れるようにする。

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