未来情報局210528号

■ETCXってなに?

2003年6月14日「世界最先端IT国家創造宣言」が閣議決定されました。その中で示された「駐車場等、高速道路以外の施設でもETC等のITS技術が利用可能となる環境を整備し、利便性向上を図る」という方針に基づいて、有志企業が集まり、ETC多目的利用サービスの実現に向けて検討が進められてきました。

2017年以降、本格的な事業化に向けて、駐車場やフェリー乗船場、ファーストフードのドライブスルー店舗などで、複数の試行運用が行われてきました。

新型コロナウイルスの感染拡大が続く限り、私たちは「密」を避けた行動をしなければなりません。コロナ前の価値観では「クルマで決済なんて面倒くさい」と評価されていたでしょう。しかし、これからの私たちにとって「密を避け」「非接触」の行動が必要なことなのです。

現在、利用可能カードや店舗は限られていますが、一度動き出した変化は拡大し続ける可能性があります。

■少し話は変わりますが、車検証も電子化へ...

2020年12月8日、国土交通省は、自動車検査証(車検証)の電子化(ICチップ化)を2023年1月に導入予定と発表しました。これは紙の車検証受取のための運輸支局等への来訪を不要とするための取り組みです。

整備情報が電子化=データ化されるので、多方面で活用しやすくなります。たとえば、車検切れなどをすぐに照合でき、無保険などのリスクも事前に防ぐことができます。また事故発生時に、ナンバーからすぐに車両情報や整備履歴などを照合することもできます。

電子化車検証のデザインは?

電子化された自動車検査証(車検証)は、銀行のキャッシュカードやクレジットカード、運転免許証などと同じサイズ(85.60×53.98×0.76mm)になる予定です。このサイズは身分証明書カードの形状を定めた国際規格に準拠しています。従来の紙の車検証に比べるとコンパクトになるので財布などに入れて携帯することができます。

このように、時代の変化は突然訪れ、そのスピードはとても速い。変わってしまえば以前の価値観に新しい価値観が上書きされるのです。私たちはその変化を恐れることなく、新しい流れを受け入れてみることが大切かもしれません。

参考:ETCX – ETCのスイスイを街のなかでも。 https://etcx.jp/
参考:総務省(移動体通信(携帯電話・PHS)の年度別人口普及率と契約数の推移)
   https://www.soumu.go.jp/soutsu/tokai/tool/tokeisiryo/idoutai_nenbetu.html
参考:国土交通省(車検証を電子へ!~電子車検証の仕様に関する検討結果について~)
   https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_003912.html

PAGE TOP